胴の形状について

十三堂楽器の二胡は三種類の胴の形状があります。
それぞれに音色や演奏性に特徴がありますので、ショールームで実際にお試しになってください。

六角形
長い歴史を持ち、最も普及している形です。
1950年代、中国政府が「民族楽器試製組」を組織して、北京、上海、天津、蘇州などから楽器制作者の集め、民族楽器の規格を造りました。その時に、六角形は二胡の胴において最適な形状であるとされ、現在に至るまで二胡の標準形とされています。
八角形(北京式前八後円)
「民族楽器試製組」から20年ほど後の1970年代、湯良興氏によって八角形の二胡が作られました。そのころ北京では路上での演奏が多く、音量に対する要求が高まり、産まれた構造です。
1975年、当時中央音楽学院に在籍していた演奏家・王国潼氏と楽器制作名手の滿瑞興氏が共同研究して、現在の北京八角形の規格が作られました。
偏八角形
1960年~1970年ごろ、二胡制作の名手・呂偉康氏によって偏八角形や楕円形の二胡が産み出されました。 現代的な二胡演奏に対応するために、弓の擦弦点と駒の位置を近づけ、より反応が速く通る音の二胡を目指したのです。
十三堂楽器の偏八角形二胡には独自の技術が盛り込まれ、快活な演奏性と伝統的な音色を両立しています。<